なまけものーと。

なまけもので、ダメダメな私が生きていくために、つらつらと綴るブログです。今のところ、ただただ生きているだけです。※本ブログはアフィリエイトを利用しています。

私たちの命はオリンピックよりも軽いらしい

書こう書こうと思って全然書けなかった。
パソコンを立ち上げて、文を考えて、書いて、書き直して、っていう手間が先に浮かんで重くなった。
 
でも。
この今の事態に、書かずにおれなくなりました。
そうしたら、思いの外メモが進んだので、アップします。
相変わらず、苦しいながらも、何とか生き延びています。
それは、本当に嫌になることも多いけど、大きなことです。
 
だから。書きました。
 
 
ワクチンよりも関心事は、オリンピックです。
何も楽しみにしているわけではありません。

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東京が手を挙げた時から、あれ?と思うようになりました。
それまでは、お祭りごとというのか、世界の人が集まる様子を観ることも、これを機に憶える国や地域があることも楽しかったのです。
 
運動音痴で、スポーツ鑑賞もそれほど関心がないのですが、世界陸上などはすごく好きですし、相撲を好きになる前は柔道が好きでした。
 
商業的で、一部の利権が渦巻き、平和の祭典と銘打たれたことが白々しく思えてからは、見る目が変わってしまいました。
 
しかしそれでも、リオデジャネイロの時は観ていましたし、こういったことになるまでは反対だけれども仕方ないことだろうと思っていました。
 
しかし、昨年世界中をウイルスが覆い状況が変わってしまってからは、五輪のために利用されるものたちが以前にも増して強大化しているように思えるようになりました。
 
私たちは何を見せられているのか。
と思えてなりません。しかもずっと。
 
一年後に延期されたとき、これくらいならば、どうせ終わっているだろうという考えが見え透いていました。
そして、悪化するばかりの状況なのに、その時のスケジュール通りに進めなければ、自分たちが滅亡する儀式かの様にふるまう様に、うんざりしています。
 
ニュースから流れる、感染者数、死亡者数。それを別世界の様に扱う、スポーツの話題。
毎日、ここはどこだろうと思わざるを得ません。
 
 
オリンピックよりも、オリンピックを自分の名声にしたい人のエゴよりも、私たちの命は軽いらしい。

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混迷を極める医療現場ではきっと、この何があっても開催させようとする空気を、情けなく腹立たしく、そして虚無感をもって受け止めているんではないかと思っています。
 
 
彼ら彼女らを一番軽視しているのは、緊急事態宣言下で追いかけまわしている外で大人数で集まる人ではなく、エッセンシャルワーカーと都合の良い時だけ括り、名ばかりの感謝を急にさせようとしているこの状態ではないのかと。
 
 
私たちは、泥舟、いや沈みゆく船に自動的に道連れにされています。いのちも生活も。
 
病にたおれた人、回復途中の人、お金がなくなった人、居場所がなくなった人、そんな目の前で倒れゆく人々よりも、オリンピックは崇高らしい。
 
目の前で倒れ、手を差し伸べられないのは、遠いどこかの誰かではなく、私自身かもしれない。
そんな一つ一つはちっぽけな命は、人類がウイルスに勝った証のために必要な犠牲といって、見過ごされるのでしょうか。
 
 
私たちは、ただただ大会のための人員や莫大な資金、そして一つ一つの手間を、それらがあれば救えたであろう人々が苦しんでいる様を指をくわえて見ているしかないのではないのです。今のままでは。
 
 
アスリートが大事だと言うのならば、聖火リレーの代替を考えるよりも、オリンピックに代わる大会でその実力を発揮できる場や機会を模索すべきではなかったでしょうか
 
 
人類にとって大事と言うのならば、命はレガシーなどではありはしないと言います。
 
助けられたはずの命は、誰かの名声に代わりはしないし、美談にもなりません。
 
 
いつものごとく、時間切れを待つばかりで、ギリギリの決断をするのならば、その時間を政治生命ではなく、本当の命のために使ってほしい。
 

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強行に開催されるのならば、私たちまでもが泥舟に加担したようになるでしょう。
応援どころか、見るものも見られないのですから。
 
世界の人々の命を賭けて、誰のためになるのでしょう。
選手のため?待ち望んでた観客のため?功績を残したい政治家、政治屋のため?
 
 
これ以上苦しむ人を目で追うしかできないのは、もううんざりです。
 
一刻も早い中止を、いのちのためにしてください。
 
 
先日、宇都宮健児弁護士が発起人となった署名に参加しました。
詳しくは下記のサイトでご覧になれます。
気になる方はご確認ください。