もう動物虐待を目にしないためにできること
いろいろ書きたいなとか書かなきゃなと思いつつ、また時間が過ぎていました。。
先日Twitterである動画を目にしたことから、これを書かないわけにはいかないと思い立ちました。
私はTwitterを公式アプリではないものを主で利用しています。
この愛用アプリには、突然ツイートに貼り付けられた動画が自動再生するデフォルトがありません。
そのため、見たくない映像はスルーすることができます。
(もちろん、公式のアプリやパソコンなどのWebページでも設定を変えれば、自動再生を止められますが、初期設定ではオンになっています。)
何度も流れてくるそのツイートも映像を見ることは回避しました。
それは、近所の人が犬の散歩中に動物虐待をしているというものでした。
とても悲しくつらく、苦しくなることが分かっていたため、再生もしなかったし、それを拡散(リツイート)することもありませんでした。
その動画は、2日程で多くの人が拡散したことで、大きな問題となり、近くの警察や動物保護団体が保護に乗り出すという結果となったようです。
その後そのツイート主さんのページを確認すると、その方が有名な方だったようで、フォロワー数が多かったことから、今回のようなとても早い対応となったと知りました。
その虐待をした飼い主は、捜査がされるだろうとのことでした。
私はこの確認の少し前に、たまたま公式のアプリを見た際に(他のツイートを見ていたら)、動画が再生されてしまいこの映像を見てしまいました。
予測どおり、心が落ち込みましたし、保護されたこと知らなかったため、余計に心配で、苦しくなりました。
そして、同時にどうしてこんな安易な方法が取られたのかと、そちらにもとてもモヤモヤしました。
動物虐待は犯罪ですが、実際、立件されるケースが少なく、たとえ立件されたとしても、どんな酷く惨く最悪なケースであっても、今まで実刑が科されたことがありません。
多くの場合、少額で、またすぐに家に帰れることから、その犯人は同じように罪を繰り返してしまうことも少なくありません。
動物は、無邪気です。よほど何かされたのでなければ、人間を疑いません。
また、そんな虐待犯は、か弱く小さな命を狙います。
犬はあまり近年は野良がいませんが、猫は野良もまだまだいるため、それを捕まえてきて、虐待するケースが多いといいます。
罪を犯すのに、ハードルがずいぶん低いのです。
物言わぬ動物は、憂さ晴らしの道具となり、それを痛めつけてはその様子をネット上でアップするなど、許せない犯罪が横行しています。
しかし、動物愛護法や刑法では、これらの犯罪は軽く扱われています。
その現状があるため、先のツイートも拡散する気が全くありませんでした。
また、そのツイートした人の意図が分かりませんでした。
自分は言えないから、問題が大きくなったら誰かが動いてくれるだろうという感覚、
また代わりに誰かが言ってくれるまで動かないという感覚、けれど放置はできないからとりあえずネットで流すということ、すべてにモヤモヤが募りました。
直接は言えないと思います。また、警察もそれを重くはなかなか受け止めないでしょう。
結局は、ボランティアやNGONPOの善意に頼ることとなります。
ここへの負担が大きすぎる状態です。
また、警察が動いてくれたとしても、立件されるかはわかりません。
そして、立件されても、罰金で済む可能性が大いにあるのです。
さらに、これを虐待をしたいと思っている人間が見たらどうでしょうか。
その衝動を煽ることにはならないでしょうか。
そんな不安もありました。
指一本で拡散できる時代です。
声を実際に上げなくても、なんかおかしいと主張できる。
そこにはとても大きな意味があります。
けれど、あまりにも安易に使われすぎて、その行動の責任をもたなくなっている感じもするのです。
こんなことを思っていたので、映像のことはとても心配でしたが、すごく無責任な感じもしました。
大きな問題となる→社会が動く→でもその前提が変わってない→同じことが繰り返される→またかと感じるようになる→現状が変わらない
こんなことになるのではないか。そういう危惧があります。
良いことをした気になるけれど、実際その先には関心を示そうとしない。
何度も繰り返される、痛ましい虐待事件と同じ現象ではないでしょうか。
他のこともそうです。その時点では騒ぐけれど、それはただ一過性で、持続しない。
ただ、その時の『ホットな話題』として消化されている気がしてなりません。
そうして、拡散することが、まったく意味のないことだとは言いません。
社会の意識を変え、一人一人がこんなに身近なのかと、自分事として捉えるきっかけにはなると思います。
けれど、その先にまで話が進まず、ただ感情で忘れ、また繰り返しという状態は耐えられません。
なので、この悲しい、もう二度と起こってくれるな!という気持ちを、より意味のある方に持っていきたいと思いました。
それを形にしたかったのです。
今年は動物愛護法改正の年です。
5年に一度改正がされ、政府は広くパブリックコメントを募集しています。
昨年がその年でしたが、見送られ、今年国会で取り上げられることとなっています。
一昨年末や昨年より、多くの団体から署名活動がされていますが、時期が延びたことから、署名活動が延期されました。
動物保護団体というと、自分と関係が遠いと思う方もいるかもしれませんが、
一人の小さな声を集約して届けてくれる橋渡し役をしてくれるものだと私は思っています。
昨年は私自身がとても体調が悪かったため、署名することができず、気が付いたら締め切りが過ぎていました。
ですが、今年に入っても多くのニュースがある中で、やはり署名をしたいと思っていたら、女優として活躍されている杉本彩さんが代表を務める団体のみ、まだ署名を受け付けていると知り、署名をしました。
動物愛護法では、様々なことが置き去りになっています。
現状に合わせ、よりよく変えていこうと多くの活動や提言がなされています。
パピーミルの問題、多頭飼育崩壊問題、月齢があまりにも若い状態での販売の問題、○○カフェといった人間の都合でビジネスになっている動物たちの扱いの問題、などほかにも様々なことがあります。
超わかる動物愛護法改正したほうが良いポイント。国会議員に意見を届けよう! | NPO法人アニマルライツセンター
その中でも特に、虐待犯罪に着目した杉本彩さんの団体Evaの署名は、とても今回のことと合致しているのように思います。
また、ペットを飼っていない方、また自分には関係ない、わからない、という方にも比較的わかりやすい着眼点ではないでしょうか。
その署名が、今月20日(水)まででしたので、取り急ぎこの記事を書くことにしました。
あまりにもひどい事件がありますが、それらがなかなか無くならないのは、現状の法律の在り方のせいでもあります。
これを変え、人間もそして動物もよりそのいのちが尊重される社会になってほしいと心から願っています。
この署名は、郵送です。リンク先よりPDFをダウンロードし、印刷して下さい。
難しくはありません。日本にいる外国の方、未成年の方も署名ができます。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
そして、必ず自筆で記入し、住所等は省略せずに最後まで書いてください。
それを、〒153-0043 東京都目黒区東山3-16-5 マンション芽吹103 Eva事務局
へ郵送して下さい。
20日必着です!!
一人でも多くの声が、ただ悲しいという思いよりもひとつでも先に伝わりますように。
そして、こんな惨いことが一つでも多く減り、助かる命が増えますように。