ローラとテイラーとディキシーチックスと
ローラさんの発言が、駆け巡ったことで知った方も多いと思います。
辺野古移設の話です。
というより実際は、ローラさんが何か言ったということに反応して
バッシングした人たちのことでニュースになったという感じでしょうか。
彼女が言ったこと、
そしてそれを見て感じた人がいたこと、
そこに意味があるのであって、
『やれ政治的だ』とか『やれCMはどうする』とか、
もう本当に勝手なことを相手が言い返さないからといって
どんどん言って事を大きくしてることが、ものすごく恥だと思います。
彼女が女性でなかったら、
彼女が政府の事を擁護する発言をしたとしたら、
それは『政治的発言』だなんて言われたでしょうか。
大体、もとを辿って、
政治的発言だとして何が問題なのか、理解できません。
こういうどこに向けての非難か分からないようなことを言っている人は、
誰かを傷つけるときには、言論の自由だと言い張るでしょう。
けれども、他の人も自由があることを受け入れたがらない。
もちろん自由は、無制限ではない。
そこに傷つく人がいるのならば、
傷つけようとする行為は、制限されるものです。
ただ影響力がある人の言葉を狩り、恐れを分散させたいだけならば、
その言葉には自由はあるのかと思うのです。
彼女の、青い海を守りたい、その発言の意図はそのままです。
その何がいけないのか。
周りが騒ぎ立てる様子に、少し前のアメリカの中間選挙に向けて、
歌手のテイラー・スウィフトが政治的発言をした
と話題になったことを思い起こしていました。
テイラーの近年の動向を見れば、セクハラ訴訟や、女性の人権を守ろうという活動を支援したり、と私個人としては、わりと明らかだと思っていました。
なので、ネット界隈が騒がしくなったのは、テイラーが民主党支持だったということではなく、そういう発言(日本でいうなら政治的発言ですね)を一貫して避けてきたのに、なぜ今言ったのか、ということだと思いました。
アメリカは、たとえ芸能界などの制度は違えども、色がつくと逃げる日本とは違い、それを表明することが普通に行われ、そのことが強さになり、軸になり、ということがあるように外から見ていて思います。
逆に黙っている方がおかしいと取られるくらいではないのかなと。
多くのセレブリティは自分の考えを表明している中で、テイラー自身は黙っていた。
だからこそ、今までの彼女の姿勢は、ズルいと言われることもありました。
それは、違う党を支持しているファンをも取り込むためとか、あるいは自分自身にそれ相当の軸がないからだとか、いろいろ言われていたような気がします。
はっきり示す=ファンが逃げる
という図式で。
どういう信念の元に、彼女が政治の話をしなかったのかは分かりませんが、黙ることを貫いてきました。
それが、突然に発表した。だからあのような大きな騒ぎになったのです。
日本では考えられませんね( ̄▽ ̄;)
私は、テイラーがカントリー歌手としてデビューして、人気が出始めたくらいの頃から二枚目か三枚目かのアルバムの頃まで、ファンでした。
それまでの詳しい動向は、日本にいますし、英語も堪能ではないため、分かりませんが、なんとなく聞こえ漏れる話で知っていましたし、彼女の姿勢がズルいと言われることにも、何となく理解できていました。
なので、確かに今さら感がありました。
あのとき何で言わなかったの?何で黙ってたの?って。
けれどそれよりも思うのは、危機感の裏返しだったんだろうなということ。
ショービズ界に限らず、アメリカが、そして世界が、これだけセクハラや人種問題が多発しているにも関わらず、何も変わっていかない様にしびれを切らしたのかなと。
このテイラーの発言をきいて、一番はじめに思い浮かんだのは、カントリーのバンド、ディキシーチックスのことでした。
彼女たちは、イラク戦争の際に政治的発言をし、保守層からものすごいバッシングを浴びせられました。
テイラーの発言でザワつくなんてものじゃないくらい、もうもっと酷いバッシングだったようです。
そして、事実上活動ができなくなり、復活には何年もかかりました。
私自身、聴きやすいということでカントリーを好きになりましたが、カントリーという音楽が、他のジャンルとは違うのだと、あのとき思い知ったのでした。
そして、アメリカという自由の国なのに、あんなことになるのだと、ものすごくショックを受けたのを今でも覚えています。
911以降は世界がピリピリして、戦争という大きな枠で動いていたという時代のせいもあり、様々な不安の中で、何か強い国や復活をみなが盲信するような、あるいはそうしなければならないようなところがあったように思います。
だから、今ならば、あれほどには問題にならなかったんじゃないかなとも。
それでも折れなかったからこそ、現在も活躍するバンドの今があり、ものすごくそれが美しいと思います。
復活のグラミーの舞台を観ましたが、もうそれはそれは、美しく強く、メッセージ性の溢れるものでした。
ですが、それでも、あんな事態には誰もなってほしくはありません。
テイラーがもうカントリー歌手だとは、ほとんどの人が思ってはいないと私個人は思うのですが、あのネットの混乱ぶりに、このことを思い返していました。
テイラーの声明を全文を読み、思いの外強く言い切っている様に驚きました。
そして、それが反響として、反対でも賛成でも、この機会に政治に関心を持つ良い機会になったことは間違いないと感じています。
それに、一番重要なことは、テイラーにしてもローラさんにしても、声をあげましょうって言ったことなんですよね。
あーだこーだと騒いでいる人よりも、ずっと冷静でずっと大人です。
政治は生活に密着しています。
気づこうがいまいが、密着してしまっています。
だから、本来ならばどんな発言だって、どんな行動だって『政治的』になるのです。
辺野古への土砂投入は、県民大会を待ってからにして欲しいという、声です。
日本政府にしても、意味がなかったから(県知事選他)アメリカに声を届けようというものです。
遠くて何もできない、と思っていたけれど、これを作ってくれた方に感謝します。
1月7日までです。↓署名の発起人、ロブカジワラさんに連絡があったそうで、
ホワイトハウスが何らかの回答をするまで、署名が延長されることとなりました。
まだ間に合います!現在20万筆を超えています。
署名は13歳以上であれば居住地や国籍を問わず誰でもできます。
サイトで名前とメールアドレスを入力し、そのメールアドレスに来たメールのURLをクリックするだけで完了します。
賛成の方は、以下のnoteがとてもよくまとまっていますので、参考にしてその声をご活用ください。
『辺野古埋め立て地のサンゴをすでに移動させている』
との発言がありましたが、これは全くの嘘です。
なぜなら、勝手にサンゴは動かせないためです。
県の許可が必要ですが、その許可は下りていません。
つまり、動かしてはいけないのです。
また、仮に動かせたとしても、大量のサンゴをむやみに移動させると死んでしまいます。
つまり、ものすごく慎重に慎重を重ねて、計画的に移動させねばならず、これは専門家も大変難しいとの見解が多いようです。
一部は移動されたことが確認されているようですが、こちらは全く別の場所のサンゴのことでした。しかもごく一部のみ。
こうして明らかな虚偽をテレビで発言したことも問題ですが、それについて誰も質問せずに放送されました。(日曜討論は録画番組です)
また、それ以降政府は見解を明らかにしていません。
こういった行為を続けるその姿勢には、本当に憤りを通り越し呆れてしまいます。
ですが、黙らず、そしてものすごく小さくとも光を信じて諦めずにいたい。
先日は、日本でも大変話題になった映画ボヘミアンラプソディー
のモデルになったバンド、QUEENのブライアンメイさんも、この署名について呼びかけていました。
ローラさんを散々叩いた方の一部は、こちらも叩いていたようですが、比較的穏やかな模様(^-^;
ブライアンメイさんは、大変博識な方で(クイーンメンバーはみんな高学歴で服飾や工学など専門分野を学ばれています)、環境や動物の保護活動に大変熱心な活動家としても有名です。
/twitter.https://twitter.com/robkajiwara/status/1083246201061789696com/robkajiwara/status/1083246201061789696witter.com/robkajiwara/status/1083246201061789696
ディキシーチックスのこの曲のすごさと、屈せずに復活してきたバンドの真の強さを思います。
それは当たり前が守られたとき。
黙らないよという姿に感動しました。
Dixie Chicks - Not Ready To Make Nice
追記です。
発起人ロブカジワラさんより、ネットで署名ができない方や不安な方向けに、
紙バージョンの署名ができるようになりました。
紙を印刷して、ロブさんへメールかFacebookかtwitterで送ってください。
※ただし!一度署名した方はカウントできないため、重複しないように気を付けてください。
以下のツイートでスレッド(関連のものがツリー上で)出てくると思いますので、
詳しくはそちらでお願いします。